• テキストサイズ

〖イケメン戦国〗金平糖日和《SS集》

第4章 たまには甘えていいですか?*三成、家康、光秀*




「うーん…やっぱり駄目だな」

「どうしたの?」

「貴女が足りなくて困っています。もう初期じゃないから、大丈夫だとは思うのですが……」

「え?」

「……久しぶりに愛されてみますか?」




唇を離し、悪戯っぽく瞳を覗きながら言うと、舞様は目を見開き、また頬を染めた。

そして、数回瞬きをして……
困ったように、可愛く唇を尖らせる。




「愛されてみますか?って……」

「貴女を抱けないと癒されません、最初は産まれるまで我慢しようと思ったけど……やっぱり駄目みたいです」

「もう、三成君は……」

「だめ、でしょうか……」




すると、舞様はふわりと首に抱きついて。
最高に愛らしく、私に答えをくれた。




「優しくしてくれなければ……もう禁止だからね?」















────貴女を、誰よりも愛しています


この身に巣食うものは、貴女でなければ癒されない。
貴女がいないと……息すら出来なくなってしまう。

だから、こうして温もりを求める
貴女は責任持って、愛されて、

この私の一生分の想いを受け止めて?














「はい、約束しますよ」



そのままふわりと抱き上げれば、貴女はさらにしがみつき、優しい笑顔になった。

久しぶりに訪れる、甘い時間に想いを馳せて。
浮ついた心が知られないようにしていても、ゆるむ表情筋はどうしようもない。



────ねえ、舞?



子どもが産まれたら、一番に愛しましょう。
私と貴女の愛の結晶だから、当然だけど。

でも……貴女にはこう言いますよ?
『一番』でなくても『唯一』の女性だと。

私の心を惹き付けるのは貴女だけだから。
たった一人、貴女にしか持てない感情だから。

全て捧げさせて、貴女だけに──……




こうして、私は癒しを得た。
この腕に貴女を感じることで、癒されて。
また次なる一歩を踏み出す。

一緒に足並み揃えて、行きましょうね。
一本に繋がった、私達の生きる路を──……









《たまには甘えていいですか? 三成ver.》

/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp