第2章 君との✕✕は甘く切なく*信長、光秀、家康*
────純で白い花のようなお前に、愛しい言葉を
咲き乱れるのは、艶やかな蜜華
俺のためだけに、花弁を広げる
その愛らしく淫らな花に、水を注げ
「舞、今夜も泊まりに来い」
「えっ、でも……」
「お前を愛したりない、もっと…愛でたい」
「…っ、光秀さん……」
「嫌なのか?」
「嫌、じゃ、ないです……」
「なら、決まりだな……愛している、舞」
「私も…私も愛してます、光秀さん」
お前の紡ぐ言葉は、まるで麻薬だ
俺を中毒にさせ、捕らえて離さない
それでも愛しているから
唇からかかる魔法で
俺は満腹まで満たされる
────お前は大した小娘だな、舞
ここまで惚れさせた責任は取ってくれ
その分、俺も愛してやろう
俺の微熱、消えない鮮やかな炎
いつまでも心で燃え続けるように……
今日もみっともないほどに、お前に溺れていく。
《君との✕✕は甘く切なく 光秀ver.》
終