Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第9章 Sorrow in my heart
「・・・何だ?」
「あ・・・ぁ・・・」
ライナーと目が合い、気まずくなり俯いた。
「どうした」
結衣の手は震えたまま、ライナーの手を強く握っている。
「・・・マネージャー・・・と、エレベーターで閉じ込められた」
「・・・それで」
「・・・そのエレベーターで・・・した」
「聞こえん」
結衣が俯く。
「マネージャーと、セックスを・・・した」
ライナーは頭が真っ白になり、倒れそうな程に強い衝撃が頭の中を襲う。
「・・・は、そうか。経緯は・・・」
「マネージャーには・・・前世の記憶は無い・・・だけど、私に前世で掛けてきた言葉を私に言ってきた・・・それで・・・」
「大人しく抱かれた訳か」
ライナーが言えば結衣は頷くが、また口を開く。
「拒まなかったのは・・・正直何故かよく分からない。最低なのは分かってる、こんな・・・こんな・・・」
話を聞いて、ライナーが結衣の手を自分の手から離した。