• テキストサイズ

Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》

第13章 Side Story , Reiner -850-




「ルイーゼ」

「ん・・・」

「愛してる」

「・・・うん・・・!」


綻んだ顔。


そうか、こんな可愛い奴だから、きっと団長からビシバシ扱かれているに違いない。

大変な仕事なんだろう。

寄り添うルイーゼを引き寄せるようにし、腕を回して肩をさすってやる。


「さて、そろそろ戻るか・・・こんな状態のお前を一人にするのは心苦しいが」

「・・・兵士じゃなかったら・・・さ、夜だって一緒に居られたのかな」

「・・・そう、だな」

立ち上がった俺を見ないまま、地面を見ている。

「兵士じゃなかったら・・・死を恐ることなく、ずっと一緒に居られるのかな・・・」

「・・・そうかもな」


何、泣きそうな顔してる。

「俺は」

ルイーゼが顔をゆっくりと上げた。

「兵士だろうが、なかろうが、俺はお前と必ず一緒になる自信がある。例え死んだとしても、生まれ変わって俺が必ず見つけ出す・・・おい、泣くなよ・・・」

「なんで・・・そんなクサいセリフ言えるのお・・・」


ボロボロと涙を零すルイーゼ。


俺は慌ててルイーゼを宥める。




俺は知らなかった。


故郷、国の為。

パラディ島の悪魔を全滅させる。

・・・そう強く思っていた。


だがルイーゼだけはこの地獄から、なんとしても救い出す。


なんとしても。


俺の、命に代えても。




-『Side Story , Reiner -850-』END-
/ 136ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp