• テキストサイズ

Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》

第1章 I’ll never forget you



ライナーを来日の度に姿を見かけてはいたが遠巻きで見るのが精一杯、話すのは結衣が入社から5年で今日が初めてだった。


「今回の滞在はいつまでなんですか?」

「今日も入れたら後2ヶ月だ」

「大変ですね・・・、2ヶ月か。私なら寂しくてすぐにホームシックになっちゃいますよ」


・・・彼を一目見てすぐに分かった。
幼い頃から“記憶”で見ていた彼。

こうして話すだけで、涙が込み上げそうになる。


「初めはホームシックによくなったな。今はむしろ楽しいよ。こうして佐藤とも話出来たしな」


不意打ちの言葉に、結衣は顔が熱くなる。


「(やば・・・泣きそ)あの、ブラウンさん、ありがとうございました・・・!っと・・・そろそろ失礼します!」

アワアワと支度し始める結衣に、「おう・・・」と戸惑いながら返事をした。

「バタバタすみません!またお話しましょう!」


逃げるように去る結衣を、ライナーは黙って見送った。



/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp