Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第1章 I’ll never forget you
「やばい、やばい・・・やば・・・」
トイレに駆け込み、涙を流しきるために籠る。
「(ライナー・・・なんで・・・なんで私だけ覚えてんの・・・?もう、嫌だ・・・)」
覚えてる、か。
それさえも怪しい自分の頭を抱え、涙を流す。
暫く泣いて、個室から出て鏡を見ると、かなり酷い顔の自分がいた。
「うわ、泣いたのバレバレ・・・最悪・・・」
マスクを探すが、今日に限って無い。
「ハンカチで隠しながら帰るか・・・」
化粧を直し、ハンカチを手にトイレを出た。