Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第6章 Pathetic mind
時刻は朝7時。
出社の時間が迫っている。
2人はバスルームにいた。
バスタブに湯を張り、2人で浸かっているが、身体は厭らしく湯を揺らしていた。
「風呂の意味が無いな・・・」
「じゃ・・・止める・・・?」
「いや・・・これで、終わり・・・しよう・・・我慢だ」
「それ・・・も、何回も・・・っあ、い、くっ・・・」
結局シャワーを浴びてからやっと準備に取り掛かる2人。
食事を摂って結衣はすぐにライナーに家まで送ってもらった。
その自宅までの車内でのライナーの表情が、どこか暗いものだったが、結衣は聞けなかった。
ライナーが家を出る前、スマートフォンを見て目を見張るのを見ていた。
きっと彼女だ。
結衣は重たい気持ちのまま自宅に着き、スーツに着替え、メイクをした後、会社へ向かった。