Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第5章 Fleeting comfort
「ライナー・・・電話・・・きっと彼女さんだよ」
結衣が離れる。
「馬鹿言え。どんだけ待ったと思ってる」
ライナーは結衣を抱き寄せてキスをした。
ライナーは一旦離れ、電話の電源を切った。
再び重ねた唇。
キスは次第に深くなり、熱を帯びていく。
「・・・本物なんだな」
「・・・本物なんだね」
体を離して同時に発した言葉にそっと笑い合い、またキスをした。
だがすぐに結衣は思う。
「・・・」
ライナーの恋人の存在。
そしてエルヴィンからの交際の話。
「・・・お前の考えを当てて答えてやろうか。俺はアイツと終わらせる。・・・結衣は?」
「・・・分かってる癖に」
「言わせたいんだよ」
「もちろん断るよ」
そう言ってまたキスをした。