Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第1章 I’ll never forget you
「マネージャー・・・!お疲れ様です!」
ニコッと笑ってみせると、エルヴィンが残念そうに近付いてくる。
「君にはファーストネームで呼ぶ様に言ってあるはずだが?」
そう意地悪な顔で言うエルヴィンに顔を赤くしながら距離をとる。
「むむむ、無理ですよ!!そんな事恐れ多くて!!!」
「君は少し謙虚すぎるよ。折角いい腕をもっているのに勿体無い。君は我が部のホープ、もっと大胆に行くべきだ」
「う・・・あ、ありがとうございます・・・あ、コーヒー、入りましたよ」
コーヒーを手渡すが、まだその場を立ち去らぬエルヴィン。
「ところで、今度食事でも行かないか」
「は・・・私とですか?」
「ああ、前から君とゆっくり話をしてみたいと考えていた」
少し言葉に困っていると、エルヴィンの後ろから咳払いが聞こえ、エルヴィンも結衣もそちらを見る。