Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第4章 The only being to comfort you
ライナーの家は背の高いマンションの真ん中辺りの部屋。
日本の仮住まいにしてはかなり立派だ。
「こ、こんなとこに1人で住んでるんですか・・・!?」
「ああ」
「ひぇー・・・」
ライナーはロックを解除して、自動ドアを入り、エレベーターを呼んだ。
緊張する。
何せ人生初・・・今世初の異性の家。
ライナーの背が、急に男に見える。
今まで意識はしていたが、何故だろう。
家に行くというだけだが・・・漸く彼とプライベートを共にしている自覚が出て来て恥ずかしくなる。
エレベーターが来て乗り込み、ライナーの部屋がある階に到着した。
「わあ・・・高い・・・」
「高いのは苦手か?」
「苦手では無いですね。普通です。久々にこんな高い場所にのぼりました」
「俺は逆に高い場所は好きだからな、ワクワクする。最初はケツがヒュンってなってビビってたがな」
「へ?ふふ、やだ、ヒュンって何なんですか?」
ライナーは部屋の鍵を開けながら、「え、ヒュンってならないか?おかしいな・・・」と、いつまでも笑っている結衣に返し、部屋へ先に入れてくれた。