• テキストサイズ

Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》

第4章 The only being to comfort you



「マジかよ・・・で?返事は」

「すぐには返事出来ない、と・・・」


叶わぬ恋を続けるか、目に見える将来を手にするか。


「迷ってる理由は?あの人も悪い人じゃない。スペックも相当いい、今昇進の話も出てるしな」

「・・・まあ・・・その・・・忘れられない人が・・・いるから・・・」

何を言ってるんだ、私は。

結衣はチラリとライナーを見る。

「どうしても、叶わない人で。だけど・・・好きなんです、その人の事。馬鹿げてますよね、恋に恋してる、現実を見ずに・・・って、ブラウンさんに何言ってんだろ。ごめんなさい、こんな話」

「・・・俺もいる、忘れられない人が。・・・俺に少し懺悔させてくれ」

「・・・はい」

ズキン、ズキンと胸が痛くなる。

「・・・俺の・・・恋人、ソイツは元々幼なじみでな」

ライナーは話した。

彼女の両親は昔亡くなり、親族関係が全くない幼かった彼女を、ライナーの家が引き取った。

ライナーが高校生になったある日、彼女に性交を強要された。ライナーはその時、最後まではしていないが、「交際しなきゃ強姦されたって言いふらす。もし逃げたら将来は無いと思え」という言葉と一緒に、ライナーに襲いかかる彼女を、ライナーが押さえ付けた際に撮られた、まるでライナーが彼女に襲いかかるように見える写真を見せられた。



「・・・え、え?」

「俺はソイツを愛してない、そもそも俺にも・・・さっきちらっと言ったが、ずっと忘れられない人がいる。その人に例え届かず、叶わねぇ恋でもその人を想ってひっそり死ぬつもりだった。だが多分、俺はソイツと一緒になるんだろうな・・・ガキだった俺は脅されてビビって、ハッキリ断らないまま、ズルズルと関係を続けてる。本当にクソ野郎だ、俺は・・・」




/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp