Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第4章 The only being to comfort you
「そうですね。会社にも近いから本当に車要らずです」
そんな会話をしつつ、車の運転をするライナーを盗み見る。
不思議だ、馬に乗ってるのしか見たことがないから。
「さっきから見過ぎだ、そんなに珍しいか?」
「へっ!?あ、いや、えっと・・・腕!が・・・素敵だなって!!今日のトレーニングを見るのが楽しみです!!はは!!」
「なんだそりゃ」
バレてたのか・・・!と結衣は顔が熱くなり、左にある窓の外を見る。
「佐藤は・・・マネージャーをどう思ってる」
あまりにも予想外で、唐突な質問。
「マ、マネージャー・・・ですか」
「ああ」
「どう、というのは?」
「あの人は佐藤に確実に気がある」
気があるどころか・・・
「・・・それが・・・その・・・昨夜・・・結婚を前提とした交際を申し込まれまして」
「は!!?」
ライナーの声が上がる。