Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第4章 The only being to comfort you
待ち合わせ場所に行けば、黒塗りのセダンが止まっていて、車に寄り掛かってこちらに手を上げ、助手席側にまわってドアを開けるライナーが目に入る。
「お待たせしました!・・・ありがとうございます」
「大丈夫だ、ほら、乗れよ」
照れながら車に乗り込む。
ドアが閉まると、シートベルトを締めた。
運転席のドアが開き、ライナーが乗ってくる。
「では、すみませんが・・・よろしくお願いします」
「了解。俺のドライビングテクニックに惚れるなよ?」
「あ、安全運転でお願いしますね・・・」
至って安全なライナーの運転に惚れ惚れしながら、道路を走る。
「ブラウンさん、このお車はレンタカーですか?」
「いや、俺のだ。頻繁に日本に来るから買った。日本に居ない時は会社に置かせて貰ってる」
「そうなんですね」
「佐藤は車は?」
「無いですね・・・免許はあるけど、大体出張とかも新幹線や飛行機だし、近場には買い物出来る場所も沢山あるし」
「確かに車は要らんな。いい場所に住んでる」