Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第3章 My heart aches for you
ルイーゼがその声に見上げれば、大きく口を開いた超大型巨人が壁上から落下してきていて、ルイーゼが気付いた頃には超大型巨人はほぼ真上だった。
『あ"っ・・・』
アンカーを抜くが恐怖で体が動かず、落下する。
そのまま、エレンが怯んだ隙に顔を上にあげていた鎧の巨人の手が結衣の体を掴み、覆った。
その瞬間、すぐに物凄い衝撃が伝わる。
ルイーゼは震え、涙を流しながら手の中で動けずにいた。
そして一定のリズムで揺れる事から移動を開始したのが窺える。
言葉は誰からも何も無いが、ルイーゼをこのままどこかに連れて行くつもりらしい。
しばらくして、鎧の巨人は停止した様で、ベルトルトの声が聞こえる。
そこで手が開かれ、しばらくするとライナーが現れた。
目の前に広がるのは、巨大樹の森。
ベルトルトはエレンを、既に寝かせてあるユミルと一緒に太い木の上に横たえている。