Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第3章 My heart aches for you
壁上で体を形成し、熱気を帯びる超大型巨人。
エレンを掴み、璧外へ逃げる鎧の巨人。
『ライナー・・・ベルトルト・・・!?そんな・・・』
ハンジの推測通り、2人は人類最大の敵だった。
ルイーゼは立体機動を使い、ライナーを追う。
その時。
エレンがライナーの手の中で巨人化し、2人が戦闘を開始した。
ルイーゼは歯も立たず、ミカサでさえライナーには手出しできない。
ルイーゼは壁の側面にアンカーを刺し、様子を伺った。
巨人化したエレンが鎧の巨人を体で締め上げ、鎧の巨人の体からは血が吹きでている。
涙が零れる。
『ッライナァァァァァッ!!』
ハッとする。
自分は今何を言おうとした?
彼の肩を持つ発言をしようとした・・・。
彼は人類最大の敵。
彼らを排除しなければ、人類に勝利はない。
彼ら・・・彼を・・・
鎧の巨人が叫ぶ。
その途端、ルイーゼよりも上にいる兵士達が「上だ!」「逃げろ!距離を取れ!」と叫んだ。