Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第3章 My heart aches for you
しばらくすると、ライナーが目の前に降り立ち、膝を付いてルイーゼと目線を合わせる。
『ルイーゼ、今まですまん』
『・・・』
『って・・・謝って済む事じゃねぇのは分かってる。・・・ここにいれば、調査兵団がいずれ助けに』
『ライナー・・・』
ルイーゼは立ち上がって、ライナーを抱き締めた。
『私、行きたい。一緒に。あなたに着いていく。行き着く先が、例え地獄だったとしても』
ライナーがルイーゼを強く抱き締め返す。
『・・・最後まで聞け。調査兵団がいずれ助けに来る。だが、泣いても喚いてもお前を渡す気は更々無い。俺と来てくれ、俺の故郷に』
『・・・うん、うん・・・!』
言いながら震えるライナーの体を、ルイーゼは出来る限り包んで、撫でた。