Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第2章 I think of you
「か、からかわないで下さい」
「からかってない。俺は嘘が苦手だ」
「・・・じゃあ、素直に受け取っておきますね」
結衣はエレベーターから降りながらライナーに返した。
「彼女さん、大切にされて下さいね」
ライナーは一途だ。
とても情熱的で。
「ああ、分かってる・・・」
ライナーの表情が一瞬曇った気がしたがそのままに2人で会社から出る。
「じゃあ、私はこれで」
「家はこの辺りか?」
「はい。でも今日は・・・」
結衣が言いかけると、2人の後ろから話掛けられた。