Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第13章 Side Story , Reiner -850-
少し詰め寄ると、ルイーゼの体が少し縮まった。
「どうなんだよ、俺は本気だぞ」
「え・・・気になる・・・の?」
もう、言ってしまおう。
「気になる、ってより、好きだな」
顔が赤くなってきた。
ああ、堪らなく可愛い。
まあ、俺も大概顔は熱いし、心臓がうるせえ。
「お前は?」
「・・・私も・・・ライナーが好きだよ・・・本当に」
俺はルイーゼに顔を向けた。
「じゃ・・・じゃあ付き合ってくれって言ったら・・・」
「もちろん、喜んでお受け致します・・・私なんかで良ければ・・・」
照れながら笑うルイーゼの、水か汗かで引っ付いた髪を耳に掛けてやると、ちらりとこちらを見て俯いた。
「・・・なんだよ、照れてんのか?」
「うん、なんか・・・恥ずかしい・・・」
そっと顔を向かせれば、ギュッと目を瞑ってきた。
「ぷっ、なんだよ、やる気満々だな」
「えっ・・・あっ!違う、これは・・・」
その行動に答えない訳にはいかないし、俺自身も早く現実を感じたくて。
ルイーゼの唇と自分の唇を重ねた。
離れれば、まだ鼻が当たる距離で止まる。
「可愛い」
「や・・・やめて・・・急に・・・」
「全然急じゃねぇよ、今までも思っていたが言わなかっただけだ」
「でも、ライナーに可愛いって初めて言われたよ」
「そうだったか?」