Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第13章 Side Story , Reiner -850-
「暑いー・・・」
「だなー。・・・なあ!水遊びしようぜ!」
「いいですねえ!やりましょう!」
「コニー、サシャ、また教官に叱られるよ?」
「とかいいつつルイーゼも準備してるじゃねえか」
水袋に水を入れ、袋の飲み口を狭くして袋を握れば、水鉄砲のように勢い良く水が発射される。
俺も初めはルイーゼとコニー、サシャを見守っていたが、透けていくルイーゼの服を見てどうしようも無い気持ちになり、自分が目立つようにする為に頭から水を被った。
「ライナー・・・!?何してるの!?」
「いくら暑いからってそりゃやばいぜ・・・」
「ライナー、後で怒られちゃいますよ!?」
「暑いからな、俺も混ぜろ」
「仕方ないなあ・・・っスキあり!」
ルイーゼはニカッと笑って水を発射し、顔面に水が掛けられた。
追い掛けながら俺も水を掛ける。
暫く遊んでいると、近くを教官と調査兵団団長と兵が通った。
ビシャビシャのまま4人で敬礼をすると、教官が物凄い睨みを見せるが、団長は微笑んだままだった。
視察団が見えなくなって再開する。
建物の裏に逃げ込んだルイーゼを追い詰めてお互いにニヤニヤしながら水袋を構えていたが、ルイーゼが吹き出して笑い始めた。
「はは・・・はあっ・・・ふふふ・・・!」
可愛い・・・!!
「なんだよ・・・」
「んーん、楽しくて・・・ライナー必死だからさ・・・」
話すルイーゼを見ていると、下着が透けているのが見える。
やばいだろ・・・さすがに・・・ジャケットはお互い脱いでるし・・・
「ルイーゼ、少し休もうぜ」
「コニーとサシャは?」
「アイツらはアイツらで夢中だったし大丈夫だろう」
服が少し乾くまで・・・。
隣に座ったルイーゼの服を盗み見る。
いけないことをしている気持ちだ、実際本当に、あまり良くないが。
「急にだけどさ、ライナーって気になる人いるの?」
「・・・・・・は?ああ、いや、まあ・・・」
色んな意味で今お前が一番気になるよ・・・。
だが、服の透け様以外でもルイーゼ気になっている・・・というのは・・・否めない。
「え、誰誰?」
「・・・お前、って言ったら・・・どうだ」
「へ・・・え、あの・・・それは・・・」