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イケメン戦国~IFな小噺(家康only)~

第11章 新しい筆のおろし方04 /口づけの意味05


「葵そろそろ先に進めようか?」
「へっ?」
「次は添い寝」
「そ、い寝?」
「そっ今日から葵は、俺の褥で寝て」
「ええっ一緒に寝るってこと?」
「そう、人肌になれてきただろうし一緒に寝ても大丈夫だと思う、一度試してみよう」
「う、うん、、ちゃんと眠れるかな?恥ずかしくて眠れる気がしないんだけど」
「眠れなかったら、一旦止めてまた慣らせばいいんだから」
「うん」
「じゃ、湯浴みが済んだらおいで」
「分かった」


ーーー



「家康、葵です」

「家康?開けるよ?あれ?家康どこに行っちゃったんだろう?湯浴みかな?待っててもいいのかな?」


――


「ごめん葵、遅くなって…?あれ?いない。部屋に帰った?」

でも気配はある、、、どこだ?

部屋の中を探してみると、奥の部屋の褥の上に身体を半分くらい乗せて寝てしまっている。
この様子だと、待っていたけど眠くなって、寝ぼけた頭で褥に入ろうとして力尽きたって感じかな
俺の褥ってことはすっかり飛んでたみたいだね
だれだっけ?恥ずかしくて眠れる気がしないっていったのは
無防備すぎる姿に笑いがこみあげてくる
ここまで無防備だと手も出しにくいかもね


褥に寝かせて、自分も隣に滑り込むと
これまでが寒かったのか、ぬくもりの方へと近づいてくる
頭を撫でてあげると気持ちよさそうにすり寄ってくるしぐさに愛しさがあふれる
全くここまで可愛いのも考えものだな
どのくらい自分は我慢ができるだろうか、、、忍耐には自信があるけど…

これからの自分の苦難の日々を思い、笑みを浮かべたまま嘆息する
お互いの思いが同じになったら…
自分に好意は持ってくれているだろう。でも、他の人には向けない情が欲しい
それまではゆっくり育てていきたい

朝起きた時の葵の様子を想像すると笑いがこぼれた

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