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イケメン戦国~IFな小噺(家康only)~

第11章 新しい筆のおろし方04 /口づけの意味05


少し震える手が頬に添えられ一瞬だけ唇に触れる
「ん、よくできました。次はもうすこし長くね」


形の良い額に軽く口づけをして離れる
「っ…額でもいいの?」
「んー額は、子供とかに可愛らしくてついついっていうようなときにするんだよ。」
「頬は?」
「頬は、喜びの共有だったりするから、家族や友人にすることが多いらしい」
触り心地のいい頬に手をやり口づける

「へぇーすごい、場所によって色んな意味があるんだね。」
「そうみたい。たとえば、瞼なら性的な意味はなく慈しむ感情を表したり、反対に耳とか首なら性的欲求の表れだよ。首は特に自分のものにしたいという気持ちが隠れてる。」
「そういうのって、そういう気持ちをもってするものなの?」
「いや、無意識だろうね。本能的っていうのか、そこに口づけをしてしまうんだと思うよ。南蛮では男同士でも、挨拶とか感謝を伝える時とかにするみたいだし。」

「耳はどうしてそういう欲求なの?」
「性的?」
頬を染めて聞いてくる姿が可愛くて
「っもう!」
「みちが恥ずかしがるから悪い。」
「意地悪!」

膨らんだ頬を慰めるように撫でながら
「耳は、相手に触るっていう触覚だけでなく、聴覚まで自分でいっぱいにしたいってことなんじゃない?相手を自分で満たしたい自分だけを考えて欲しいっていう独占したい気持ち」
耳元で話ながら耳に口づける

ちゅっ

「んっくすぐったい…首は?」
「首は、、そうだねぇ」
首筋に触れると、ピクンと反応する葵に気づかないふりをして触り続ける
「人間でも動物でも首は急所でしょ?だから普通ならそう簡単には触らせない。」
そのまま首筋に唇を寄せながら話していく
「ひゃっやっそこで喋らないで」
「自分はそこ触れることを許されている存在だって事を無意識に確認してるんじゃないかな?だから褥で首筋に印をつけたりするんじゃない?付ける側からすれば、自分のものだ、誰も触れるなっていう牽制」
ちゅっ
「ひゃっ」
首から音を立てて唇を離す

「なっな、るほど」
「他にもあるらしいけど、まぁ葵が学ぶべきは、口と耳、首への口づけだね」
耳、首に口づけ、最後に深く唇を味わう
「んっ、、はっ、、い、えやすっ」

「さっもう休みな」
「う、ん、おやすみなさい」
「おやすみ」



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