第3章 雨担当の憂鬱〈完〉
もう片方の手を帯に伸ばし、強引に解いていく
「やめっ」
逃げようとする身体を肩に置いた腕で拘束し
あっという間に襦袢だけにしてしまう
そのまま葵の身体を横抱きにして、用意されていた褥に下ろした
逃げようとする葵の身体に自重をかけて動きを封じながら
両手首を頭の上にひとまとめにする
「家康、やめて!どうしてこんな‥」
襦袢の袷を片手で強引に開いていく
「ひっ、、やっ…いやっ」
胸元までが露になり
葵が大粒の涙を流して泣きつづけるのに構わず
首筋に顔を埋め痕をつけていく
「んっ」
大きく開いた袷に手を入れ
柔らかなふくらみにも刺激を与える
「あっんん」
「もう、やめ、て、やめて、もう、ここを出ていく、から、、、
家康に、迷惑かけない、から。家康の、目に入らないところにいくから
ごめんなさい、もう許して、お願い…」
悲痛な葵声にハッと顔をあげる
こんなことがしたかったんじゃない…
自分の羽織を葵にかけてやってから
立ち上がる
「何言ってんのあんた。
あんたはこの御殿で見張られているって忘れたの?
もう二度とあんたを外には出さない。
さっさと湯浴みして寝なよ」