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【NARUTO】不器用なふたり

第1章 不器用なふたり


あーー

今日は、休みだ。
何しようかな、
あ!買い物行こう!
買いたかった
あの財布買おう!


と、るんるんと
ドアを開けて階段を下りてると、
下にカカシがいた。

壁にもたれかかり、
だれかを
待っている様子だった。

カカシ…!!

…誰か待ってる?

とりあえず、私には関係ないだろうと思い、笑顔を作り、

「あ、おはよう、カカシ。」

って通り過ぎようとするが
カカシは…
聞こえてないのかな、
黙っている。

まあいいやって

過ぎ去ろうと歩き出したら、

カカシは口を開いた。

「本当だね、
なんか会うの久しぶりだね、おはよう。
何か買いにでも行くの?」

「財布買おうかな、
と思ってて。
カカシはどっか行く予定なの?」



「うん、今日休みだから誘いたかったんだけど、
昨日帰っちゃってたでしょ?
俺も一緒について行っていい?」

ニコッと笑うカカシ。
彼に会うのは、
少し久しぶりだった。
笑顔に思わず見惚れていた。

任務だったのなら今日は
寝てたらいいのに。

「…え、あー、…。」
ことばが出てこない。
これでは変な人だ。

悩んでたら、
彼がさらに
畳み掛けるように言う。

「邪魔しないよ。ダメ?」

「そ、そんなことはないよ、
大丈夫。」

「本当に?良かった。」

「カカシ、だけど、つまらないよ?女の買い物なんて…」

並んで歩くカカシと私…

何かデートみたいだな。
意識して緊張してしまう。

「、
そんな意識しないでよ、
こっちまで緊張するから。」

私は
しまった、って思った。
変な空気を出すなと釘を打たれたのだ。

「…あ、そうだよね、
ごめんなさい…。」

罰が悪そうな顔をして顔を見ずに伝えた。

もう居たたまれなくなる。

「え?!
俺は謝ってほしいわけじゃなくて!自然にして欲しくて。
いや、あのね!

先に言ってもいい?」

そう言って、
彼は少し黙ってしまった。

というか
何を焦っているのだろう。

いつもの落ち着いた
彼ではない。

「何を?」
小さく、聞いた。
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