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【NARUTO】不器用なふたり

第1章 不器用なふたり


何も言えない私に

カカシは
側によってきて

「ね、だからお願い。
、行こう?」

耳元で囁く彼。

「っ…!!」

鏡を見なくても分かる!
顔が真っ赤だ!

何年も
隠してしまい込んでいた
感情が溢れてしまっている。

涙が出そうになる。

何年たってもやっぱり
あなたが

大好きなんだと…

「もぅ…負けました!
カカシの勝ちだよ。
わかったから。」

私は白旗を上げた。

カカシは
勝ち誇ったように笑った。

……

彼は私の財布を買ってくれて、夕食まで奢ってくれた。
あんなに断ったのに!

彼がこんなに
強引だとは思わなかった。

もうすぐカカシの誕生日だからその時、お返ししよう。

今日は、いつもより飲んでしまって、
歩くのも覚束ないぐらい
酔っている。

カカシは、ずっと、
ニコニコ嬉しそう。
恋人のように手を繋いで、
なんだか恥ずかしい。

だけど、すごく居心地が良い。


「、
好きだよ、おいでよ」

カカシの家に私は誘われて、
そのまま雪崩こむように抱きしめられてキスをした。

私は
散々焦らして
ようやく

「ずっと私も、…好きだったよ、カカシ」


と伝えた。

「………っ!
、遅いよ、バカ」

彼の瞳が少し濡れていた。


私は彼に優しくギュッと抱きしめられた。
ずっと避けていた時間を
埋めるように。

「あんな場所で
言うから嫌いだって
言ったんだよ、
まさかここまで
拗らせて避けられるとは
思わなかったー。」

カカシが少し拗ねて私をジッと見ながら言ってきた。

「…だって…
言い方冷たかったし」


「 弁明させてほしかったのに
いっつも全力で逃げてたでしょ。
まあ、の気持ち
わかったから。
もう逃がさないしね。」


「…なんか強引だね。
びっくり。」



「そう?
まあ、だけど、良かったよ。
そろそろ本気で

襲いたくて
堪らなかったから。」


そう呟いた彼を
目をまん丸にして
見ていたら、
ニヤっと笑って、
冗談だよって言った。

…目が笑ってないよ!

ぞくっとした私は、
彼の独占欲に驚いた。

こんなに感情むき出し
の彼を見たことなかった。

だけど、なんだか
幸せを感じていた。
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