第16章 【番外編】*merry Christmas*
「まずスポーツショップ行ってバスパン買うぞ」
「この間買わなかったっけ?」
「バスパンが何枚あったって困らねーんだよ」
ふーん、そういうものか。
ベレー帽が何個あったって嬉しいってのと同じ感じかな。
あれ、違う?ま、いっか。
スポーツショップのある大きな街まで電車で行くと、着いた駅に人だかりが出来ていた。
「すごっ…何かの撮影?」
「……アレ、黄瀬じゃね?」
「え!?」
背伸びをして人だかりの中心を見ると、キラキラした黄色い髪が見えた。
「応援してます!」
「ありがとう!これからもよろしくっス!」
「黄瀬くん!今日の夜は空いてる!?」
「今日は予定があるんスよー」
「え!?彼女?」
「まさか!俺はファンの子たちが全てっスよ」
キャアー!と女子の悲鳴が飛び交う中、私と大輝はげんなりしていた。
あの黄瀬がキラキラしてる…。
「ムカつくな」
「ムカつくね。これは仕返しだね」
携帯を取り出し黄瀬にメールを送る。
数時間後、自分の言動を恥じればいい。
数時間後、大輝と合作で作り上げた文面を見て、黄瀬は顔を真っ赤にさせたという。
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これからもよろしくっス!(シャラッ☆w
俺にはファンの子たちが全てっスよ!(シャラシャラッ☆ww
ファンに潰されろシャラ瀬
by俺
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