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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第18章 嵐の後に





大輝に転勤の話をしてから3日、あれから大輝とは1度も話していない。

バスケ部のみんな、それから真雪には昨日伝えた。
みんな悲しんでくれて、黄瀬とさつきに至っては泣き出してしまって。

こんなに悲しんでくれる人と出会えて私は幸せだと思った。


後は大輝が笑ってくれれば......。


「あ...NAME1っち!」


後ろから元気な声が聞こえてきて振り返ると黄瀬が近づいてきていた。


「購買行くんスよね?一緒に行こう!」

「うん、いいよ」


やった、と嬉しそうにする黄瀬を見て思わず微笑む。
大輝もこれくらい素直ならなぁ...。


「...NAME1っち、今青峰っちのこと考えてたでしょ」

「え!?な、何で...!」

「ふふっ、俺センサーなめちゃいけないッスよ。...話せてないんスか?」

「...うん、まだ」

「はぁ...青峰っちも意地っ張りっつーか、ガキっつーか...」

「私が悪いの。こんなギリギリまで言わなかったから...」

「それは俺だって一緒っスよ。でも俺は落ち込むよりNAME1っちとの思い出を作ることが大事だと思った」


青峰っちはずっと近くにいたから、現実を受け入れることが出来ないんスね。
黄瀬の呟きに私は何も返せない。

黄瀬が大輝に対して言ったことは全部私にも当てはまること。
逃げてるのは私も一緒。

思わず溜息をこぼすと、黄瀬が困ったように笑った。


「そんな落ち込まないで欲しいっス。もっと楽しく、ね?」

「うん...そうだね」


何で私たちって、すれ違ってばかりなんだろう......。


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