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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第12章 作戦会議


体育館に近づくにつれて、ドリブルの音が大きくなってくる。


「もう練習始まってるんじゃない?2人とも遅刻じゃ…」

「まだ練習前の自主練の時間っスよ」

「…練習前なのに自主練するの?」

「練習前も練習後も自主練っス」


ひええ…!厳しいなバスケ部…。
やっぱ、全国で1位になるには相当練習しなきゃいけないんだろうな…。


「あ、瑠衣ちんちょっと待ってて~」


そう言い紫原君が体育館の中に入っていった。
数分後、再び出てきた紫原君の後ろには、


「あ………」

「やあ、久しぶりだね久瀬さん」


あの時と同じ、穏やかそうな笑みを浮かべた赤司くんがいた。

そう、赤司くんってぱっと見穏やかそうなんだよ。
しかーし!
私は二度も騙されるほど馬鹿じゃない!


「こんにちは赤司くん。貴方の部員に強制的に連行されてきたんだけど、何の用?」

「…あまり機嫌が良くないようだね」


当たり前だろうが!!
連行された上に赤司くんに会わなければならない私の気持ちを察しなさいよ!


「いや、そんなこと無いよ。でも赤司くんがそう言うなら体調が悪いのかも知れない。早く帰った方がいいなぁ~」

「分かった」


お!?上手く誘導出来てる?
もしかしたら帰れる?


「体調が良くなるまで体育館でゆっくり休んでいくと良い」

「え……いや体育館じゃゆっくり休めないかと…」

「マットも毛布も薬もある」

「いや、でも」

「どうしても帰るというなら仕事を中断させて桃井に送らせるが?」

「………休ませて貰います」


だって、さつきに迷惑かけるわけにはいかないじゃんよ!
変な闘争心出すんじゃなかった…!!




肩を落とし体育館へ入っていく瑠衣に苦笑しながら、黄瀬と紫原も続いて入っていった。












その光景を影から見ていた者が一人。


「………」


拳を握り

悔しそうに顔を歪めた

菅原漣がいた。
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