第8章 【番外編】マツノトクエスト 第七章
1・2・3・4・5・6……私の知っているヤツらとは全く違うが、6人とも同じ名前。
何か繋がりでもあるのかと聞いてみたかったが聞けなかった。
「あ、そうだ。トド松…………」
━━━━━━━━━━スッパアアアアアアン!!
「ブォフォァ━━━━━━━━━━!」
【 ナス子 の 攻撃 ナス子は トド松 に 止めをさした 」
「ひ、酷いよ! もう、ぼく動く事も出来なかったのに追い打ちなんて!! それでも純潔の乙女なのぉ~?!」
さっきいくら記憶なくなってるからと言えど襲われかけたからね。
あ、記憶戻ったら殴るって言ったっけ?
前言撤回、ムカついたらいつでも殴る。
「その純潔を奪おうとしたのはどこの誰だったかなぁ~? さぁ、負けたんだから大人しく……」
降参を吐かすつもりで上からトド松を見下ろす私。
もう力なく床に突っ伏すトド松は可愛い女の子の衣装のままだが悪い顔でニヤリとこちらを見返した。
「ふふふ、奪おうとしたのは純潔だけだとでも思ったぁ?」
純潔だけ……どういう事……?
「ハッ!! ま、まさかっ」
一瞬なんの事かわからなかったけど、新品は私だけではない事を思い出す。
そしてこの店、いくら路地裏にあるからと言ってもピンクすぎる……!!
「あ、アンタ……この店って………」
「そう、このお店はぁ……ぼくら魔王の配下が集うお・み・せv 残念だったね? もしかしたらもう━━━━━━━」
正直、アイツらの童貞、童貞じゃないなど心底どうでもいいのだが、トド松の言葉を聞きドクリと心臓が鳴ると急いで部屋を飛び出す。
勿論、動けないトド松は捕獲して足首を掴み全力で引きずり連れて行った。
「痛っ!! 普通女の子がこんな事するぅ!? ていうかその馬鹿力どっから出てる訳?!」
個室から出て店内を見回すと、おそ松とカラ松がいない。
それどころかさっきまでいた女の人も、お客さんも一人もいなくなっている。