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せんせい
第1章 1
「その辺で止めたら反故にするけど…どうします?」
いつの間にか小橋先生が外壁を背にして立っていた。
教師に見つかったことにあからさまに動揺する三人。
多恵は私を押さえていた手を離し、小橋先生に下手な言い訳をしてそそくさと去っていった。
小橋先生がゆっくりと私に近づいてきた。
「君、大丈夫ですか?」
「………はい。」
小橋先生が私の顎を掴んで右に左に振った。
「ふぅ。怪我は無いようですね?」
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