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せんせい
第1章 1
初めの頃は抵抗していた。
でも今は何もしない。
無抵抗こそが最大の抵抗だと知ったから。
「おい、聞いてんのか⁉」
「………」
「ねえ、多恵…。こいつ、なんの反応もしないね。気味わりいよ…。」
梅田多恵の取り巻き1の安東真夕が顔を強張らせ私を見てくる。
「クチャクチャ…ペッッ」
取り巻き2の松崎カナが、噛んでいたガムを私に向かって吐き出してきた。
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