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せんせい
第2章 2
「どこかで、ぶつけたかな?」
ははっ、と雄也に笑いかける。
おなかがツキンと痛む。
カナ、容赦ないわね…。
「おいおい、大丈夫か?まったく、志穂は天然だなあ。いつも怪我、してるよな?」
「え、そう?」
前髪を優しく梳いてきた。
「ま、そんなところが好きなんだけどさ。なーんて、言わせんなよ。恥じいだろぉー!」
今度は髪をわしゃわしゃと掻き回された。
私は、これが大好きだ。
目を閉じて、雄也の少し細い指の感覚を味わう。
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