• テキストサイズ

せんせい

第2章 2



「どこかで、ぶつけたかな?」


ははっ、と雄也に笑いかける。

おなかがツキンと痛む。


カナ、容赦ないわね…。


「おいおい、大丈夫か?まったく、志穂は天然だなあ。いつも怪我、してるよな?」


「え、そう?」


前髪を優しく梳いてきた。


「ま、そんなところが好きなんだけどさ。なーんて、言わせんなよ。恥じいだろぉー!」


今度は髪をわしゃわしゃと掻き回された。


私は、これが大好きだ。
目を閉じて、雄也の少し細い指の感覚を味わう。


/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp