第22章 ホロウバスティオン 後編
「ぐ、グワァァァア!!」
苦しむソラを守るようにリクに向かってドナルドは攻撃をしようとするもリクの一振りで軽く飛ばされて広場の場外へと飛んでいった
だれも守るものがいなくなったソラへとリクは足を止めキーブレードを再び向けた
【「さぁ引きずり出してやるぞ、プリンセス
その力で鍵穴を完成させ…
私を不滅の闇へと導け!!」】
黒いキーブレードをリクは振りかざす
ソラは未だうつ向き、リクのキーブレードの刃先が頭へと届く…そのときだった____
_________ソラッ!!!
カイリの声がソラを呼び覚まし、瞬時にソラはキーブレードを出現させるとリクの攻撃を防いだ
カチカチとお互いのキーブレードが押し合う中、ソラは希望を取り戻したように片膝に力をいれた
「お前なんかに…お前なんかにカイリの心を渡すもんか!」
【オキテ、オキテノラ】
…貴方は、ハートレス?
暗い闇の中、自分が前を向いているかも目を開けているのかもわからない状況で…あのハートレスの声だけが響いた
【解放サレタ君ノ心、モウスグ君ハ存在ガ消エチャウ…】
…そう、私は消えちゃうのですね
【君ハ、ソレデイイノ?本当ニ消エチャウンダヨ?】
…仕方ないのかもしれません、これも運命なら…私はこのまま消えた方がいいのかもしれませんね
【君ノ友達ハ、悲シム、イイノ?】
…それは、いやだ
【ナラ目覚メヨウ、君ヲ待ッテイル人ガイルンダ】
…貴方は?待っている人の中に貴方はいないのですか?
【私ハ……】
…ハートレス?
【君ガ目覚メタラ、私ハモウイナイ
君ノ為ニ、私ノ闇ノ力ヲ、全テ捧ゲル】
…ハートレス!何を言っているんです!?貴方がいなければ私はっ…!!
【楽シかった…本当に一緒にいれてよかった…
君の傍に最後までいれてよかった
ありがとう、
…主】