第19章 ホロウバスティオン 中編
「っな!?」
リクの手元にあったキーブレードが光を放ち消えて…
ソラの手元にキーブレードは戻ってきた
ソラはキーブレードを構えるとリクも眉間にシワを寄せ、ソウルイーターを構えた
お互いが同時に駆け出して剣と剣が重なりあい火花が散る
「いっくよぉ!」
「ブリザガ!」
グーフィーとドナルドはソラの援護をしている…私もソラの助太刀をとキーブレードをだせばソラに「手を出すな」と止められた
「これは…俺達の戦い。ごめんだけどノラは戦いをみていてほしい!」
『っでも!』
「駄目なんだ…ノラがどちらかにつくなんて…そんな選択させるわけにはいかないんだっ!」
『…ソラ』
激しく戦うリクとソラの戦い
私はソラの言う通りキーブレードを戻して黙って戦いを見届けた
『そうだ…ビーストさん!』
私はビーストが閉じ込められたであろう扉にむかって再びキーブレードをだして先をかざした
すると剣先が光を帯びてそのまま光は扉を囲い鍵穴を見つけてはカチャリと解錠した音が聞こえてとびらをあけた
『ビーストさん!無事ですか!?』
「あぁ、無事だ」
よかったと闇から現れたビーストの姿に安心しているとリクとソラの対決に決着がつき、闇の姿を解いたリクが歪んだ顔でその場から逃げた
『っリク!!』
私はソラを追い抜きリクを追った
背中でソラが私を呼び止める声もあったが、ソラには今ドナルドやグーフィー、それにビーストもいる…
息の続くまで全力で私は走り続けた