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【KH】境界線【王国心】

第19章 ホロウバスティオン 中編





ホールに着いた私達、ビーストが「ここから先は奴らの手の内」と覚悟をきめろと私とソラは頷いた



ソラと私は歩きはじめると背後でビーストが「ベル!」と叫び奥の部屋へかけていくと扉が閉まってしまった






「何故帰らなかった」





ビーストが閉じ込められた扉に視線を向けたままでいるとホール中央から馴染みのある友の声が響く



リクだ…それに側にはドナルドとグーフィーもいる



リクの姿はまるでハートレスを模した禍々しい戦闘服へと変わる




「俺はカイリに会いにきたんだ!」



「…闇の力で消されたいのか?」



『…リクっ』




私の声にリクは視線を寄越すもすぐにソラへと視線を戻した


やはり…私の声は彼の心に響かないのか





「…俺の体は、消えるかもしれない




でも心は消えない




俺の心は仲間と…みんなと繋がっているんだ!」






ソラが胸を抑えてリクに訴えかける

無力なのに意地をはるソラをみてリクは苛立ちを覚えて拳に闇の力を貯めた




「それなら、俺が試してやる!!」



『っ!ソラ!!』




目をつぶるソラに私は彼を守るように飛び出し、リクの攻撃を背中で受けた



リクの攻撃により飛ばされた私の身体は地面擦り痛みを伴う





「「ノラ!!」」





ソラとリクの声が私を呼ぶ


二人とも私に近づこうと駆け寄ったが一番近くにいたソラが私を抱えて、リクは足を止めた





「なんでっ…」


『ソラ…泣かないで、大丈夫、だから…』




ゆっくりと両足で立ち再び私はソラの前に立った…両手を広げて守るように





『ソラは…私が守る、私がソラとカイリを繋ぐ…星、だから…』




「…ノラっ!」




『…リクが攻撃を…やめるまで、私は何度でも立ち…上がりますっ!』



「ノラ、お前っ…」






リクが悲痛な顔で私をみた


私はリクに笑顔を向けたがリクの強力な攻撃が私の身体を蝕み、私は苦痛に顔を歪めて膝から崩れた





「ノラ!」






再びソラが私を心配そうに支える

今は自分の心配をしなさいよ…ソラ…








私達の姿に一人の足音がリクから離れた









「ソラが消えるなんて嫌だよ!」

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