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【KH】境界線【王国心】

第19章 ホロウバスティオン 中編






『と、とられたって…キーブレードは誰かに奪われても所有者の元に戻るはずですが?』




ソラは首を横に振って「もどってこなかった」といま手元にある木製の剣のおもちゃを手に見つめた



所有者がかわる…そんなことあるのか



キーブレードはソラよりリクを選んだ、そして王様の命令で「キーブレードの勇者と共に」に従ってドナルドとグーフィーはリクについていったとソラは話してくれた



「俺、キーブレードがなくてもいい…勿論ドナルドとグーフィーを友達と思っていたから離れていったときすげぇ悲しかった


でも、仕方ないから…王様の命令だし


それよりもカイリの身が心配だ!」




ソラの強い勇気、曲げない意思に『相変わらずソラは強い』と頭をくしゃくしゃに撫でた


なにすんだよ、ソラの不機嫌な声に私は笑えばつられてソラは笑った




『ソラ、私も君についていきます』



「…ノラ」



『友達が困っているんです。お互いに助け合うのが友達じゃないですか?


…それにもう一人の友達もだいぶ悩んでいます…



眠っている友達も起こして、四人で一緒に旅の続きしましょう』




私がソラの肩に手を置けばソラは困ったように私の名前を呼んだあとすこし赤い目になりつつも笑顔で感謝を述べた




ビーストにも自己紹介をして手伝うと言えば「邪魔はするな」と突っぱねる言い方だが許可はしてくれた



三人仕掛けを解いていき現れるハートレスをそれぞれの戦いかたで倒していった



それにしてもビーストはとてもつよい…





三人走っていると私はソラに言わないといけないことを思い出した




『ソラ!』


「どうした?」



走りながらおもちゃの剣を肩に担ぎソラは私の言葉に耳を傾けた


今しかない、今言わないと後で後悔する…何故かそうおもって私は続ける




『アグラバーの時、君や仲間を傷つけてごめんなさい!

…私、あのとき正気じゃなかった…』




思い出す…あのときのソラの睨んだ瞳を

私は黙って走っているとソラは走るのをやめてしまって追い越してしまった

ソラ?と後ろを振り向けば私の声にビーストも留まった





「許さない!」



『…え』










「ノラのしたことは絶対許さない!」



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