第16章 ネバーランド 前編
「ソラは…もう別の友達が大事らしい
俺達よりあの二人のほうが大事なんだ…」
リクの名前を呼んで表情を伺うと再び冷たい目となっていた
『リク、ソラは…』
「なんだ?ノラはあんなやつの味方か?
昔からそうだよな?カイリと同じでソラの肩をもつ…」
『私は別に…ソラの肩を持った覚えはないですよ』
「だったらノラ…俺から離れるな
俺がお前とカイリを守る…今の俺ならそれができる」
ぐぐっとリクの右手に闇が溢れ閉じ込めるように握りしめた
振り出しに戻ってしまった…
リクをどうにかして説得し、ソラとの仲を戻さなければ…
でも私の言葉でリクの心に問いかけても意味はない
やはりリクの心にはソラに対しての負の感情がある…取り除くには直接ソラの言葉が必要だ
…エアリスの言う通り話し合わないといけないんだ
私とリクの問題はたぶん解決している…あとはソラ、貴方だけです
リクが部屋からでていく
私はソラとリクが会えるように手助けをするだけ
リクにばれないようにこっそりと私は部屋をでた