第2章 青い運命の島 前編
「気を付けろ」
そういって前方で計5本の丸太を持ったリクは浜辺に歩きだした
私は食材調達を続けていると「お前も来い」なんてリクが命令するもんだから首を横に振った
『まだ周りにキノコあるからもう少し調達してますよ』
「寂しがり屋のくせして変に生意気だな」
『勝手に変なイメージ作らないでください』
「本当のことだろ?俺とソラとカイリの三人でいるとお前はそこにいるのに壁をつくって距離を置いて遠くから見守ってる感じで俺らを見てる。バレバレだ」
『そんなことないですよ』
「心は嘘つけないさ。さっきだってお前、泣きそうな顔してた」
リクの言葉が胸に突き刺さる
だってそれは本当のことで…どこか三人が仲良くしていると私は疎外された気持ちでいつもいた
仲のいい三人…元々私はこの三人の仲良いことを知ってて遠くから眺めていた
街から出ずに家の窓から見える海を眺めていた
____つまらない、本当つまらなかった
一人でいることは馴れていた
私は元々街の出身ではなく外の世界からやって来たのだという
というのも私は外の世界いたという記憶がない…
気づけばいま住んでいる家にいて両親ではなくお世話になっているのは知らない叔母さんだった
私は叔母さんに色々質問しても彼女は常に「わからない」「いつの間にかいた」の二点張りだ
学校に転校して通いはじめて学校の様子をみて…そして同じクラスのあの三人をみつけた
ソラ、リク、カイリ…
あの三人はいつも一緒でとても楽しそうでとても羨ましかった…
いつも一人の私に初めて声をかけてきたのはソラだった
「なんでいつも一人なの?」
彼の無邪気な質問は私の心を惑わせた
返答に困り黙った私にカイリやリクもソラを私から離した……でも
「俺と友達になろうよ」
そう笑顔で伸ばされた手はとても眩しくて、とても嬉しくて…
私は彼の手をとり初めて笑顔をみせた