第13章 トラヴァースタウン
『ソラを知っているのですか?!』
トラヴァースタウンと呼ばれたこの街でレオンという男と出会い、マーリンと呼ばれる魔法使いの家があるからと連れていってもらった
そこではマーリンと呼ばれた魔法使いだけではなくユフィやエアリス、シドと呼ばれた人間がいた
この世界は闇の世界でも光の世界でもない中立の【狭間の世界】だという
そしてトラヴァースタウンにくるものは"故郷を失った人々が集まる場所"と呼ばれている…
ユフィと呼ばれた忍者の姿をした少女が「ソラが最初にきた世界がここだった」と教えてくれた
「ソラはキーブレードのこともハートレスのことも知らなかったんだー」
「お前は色々とわかっていそうだな…まだキーブレードの扱いをわかっていないがな」
『…私は正直いうとその場その場を経験して色々と知っただけで…内容はわかっていません。
教えてください…キーブレードのこと、そしてハートレスのこと…全て』
「…いいだろう」
レオンは壁に背中をつけて目を瞑る
「キーブレードは誰でも持てるという訳ではない。心の強い者が所有を許される選ばれた人でしか扱えない…奪われても元の持ち主に戻る、これが証だ」
そういって私にキーブレードを出すよう言われてそれをレオンが奪う…するとレオンの手元にあるキーブレードが消えてすぐに私の手元に戻った
「そしてハートレス、奴らは心の闇が具現化したものだ。人の心の闇に反応して襲いかかる…お前達が無条件に襲われるのはキーブレード使いがキーブレードを使って世界の鍵穴を閉めることを防ぐためだ。
奴らは人の心だけではなく世界の心も狙っている…鍵穴から侵入することで心を手にいれようと本能で動く」
『それって…この子が?』
「そうそんな感じー……ってえぇ!?」
私の影からひょっこりハートレス現れてユフィやエアリス、レオンが驚いた表情をみせてすぐに武器をとりだした
『ちょっ、ちょっと待って!この子はその、他のハートレスとは違うんです!やめてください!』
「だが…」
「レオン、待って!」
エアリスがレオンを止めてゆっくりと小さなハートレスに近づいた
キョロキョロと顔動かすハートレスにじーっとエアリスは見つめる