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【KH】境界線【王国心】

第13章 トラヴァースタウン






目の前にあらわれたのはずっと探していた友人の一人…リクだった




『リク!』


「やっぱりノラか!よかった…無事か?」





リクと私はお互いに駆け合い手を握った





『私は無事です。リクは?怪我はしてませんか?』


「ふっ…相変わらずの心配性だなノラ」


『当たり前ですよ!こんなことになったら尚更心配します!』


「…よかった」



お前は何も変わらなくて…、そうリクが優しい表情で見つめるものだから照れるように視線を逸らした



するとリクは私の手にあるキーブレードに目をつけてハッと目を見開いた




「お前…キーブレードを使えるのか?」



『これ?そうみたいです…いつの間にか手の中に収まっていました。リク?』



「なんで…ソラとノラはキーブレードを使えて…俺はっ…」



『…リク?』




リクの様子がおかしくて彼の頬に手を伸ばせば勢いよく手を吹き飛ばされる


一瞬の沈黙と共に再び彼の名前を呼べばジリジリと私との距離を離していくリク






すると私とリクの間に次々とハートレスが湧き出た





『っ!ハートレス!?…ねぇリク?!』



「…」





リクはハートレスに襲われる私の姿を確認して…蛭をかえした




背中を向けたその姿はいつぞやで見た闇の空間を生み出しその中へと吸い込まれていった






…そんな、リク…なんで!?





絶望を味わう私に次々と湧き出るハートレス



私の影に隠れていた小さなハートレスも心配そうに私を覗きこむ



一匹二匹とキーブレードでハートレスを叩いていくがきりがないっ!




今はこの状況を突破しないと…再びキーブレードを握りしめた時だった









「伏せろ!」





低い男の声が叫び、条件反射で私は頭を伏せた




するとハートレスを一掃する茶髪の男の姿




顔をあげて視線を彼に向ければ彼の額から頬にかけて一筋傷痕があった






「キーブレード…しかもまた子供か」



『こ、子供じゃありませんから!』



「ああ、それを言われるのも二度目だ…悪かったな」





男は肩に武器を乗せ私に近づいては手を差しのべてくれた






「レオンだ」





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