第10章 アグラバー 後編
ソラは私を【アラジンの隠れ家】に案内した
暫く休憩しようとソラではない声が提案をすれば、もう一人も賛成した
『貴方達は…?』
「僕はグーフィー。そしてこっちがドナルド。君はノラかな?」
『なんで私の名前を?』
「ソラが探している友人に君の名前を聞いていたんだ」
身長のある穏やかそうな犬の姿をしたグーフィーがソラを指して説明した
「僕達は王様を探しに一緒に旅をしているんだ!」
『一緒に?』
「そう。王様の言葉で【キーブレードを持つ者と共に行動する】と命を受けているんだ!」
アヒルの姿をしたドナルドが自慢気に語りかける
キーブレード…ソラの持っていた鍵の形をした剣のことだろう
でも、とドナルドは私を見て何をいいたいのかわかった私は手から禍々しい鍵の剣…キーブレードをあらわした
「そうそれ!」
「君もキーブレード使いなんだね!」
『…わかりません。いつの間にか私の手にあって…』
「ノラは今まで何処にいたんだ?」
ソラが私へと質問をする…13機関のこと、そして闇の王のことをソラに話すべきなのだろうか?
『私は…この世界にずっといたよ』
嘘をついた…この世界の前にいた出来事を話してしまってはソラ達に嫌われると私は思ったからだ
ソラは「そっか!」と両手を頭に添えて笑顔を私に向けた
「…それにしてもノラはなんであんなやつらの味方をしていたんだ?ジャファーはどうみても悪い奴だろ?」
ソラの言葉にドナルドとグーフィーも気になっていた様子で「どうして?」と私に答えを求めていた
私ははっとリクのことを思いだしソラへとリクのことを早急に伝えたがソラはドナルド達と顔を合わせていた
「リクはさっき別の世界であったばかりだよ?」
『…え?』
「リク、スゲー元気だったしなんか剣でハートレスも倒していたからリクが囚われるって…たぶんそれはジャファーの嘘だ!」
『…嘘』
ソラの言葉に私はリクが無事だという安心とジャスミン達に武器を向けてしまった過ち2つの感情が渦巻いて複雑な気持ちになった
そんな私の様子にソラは私の肩に手をおいた
「俺がついてるよ!」