第9章 アグラバー 前編
若葉色のドレスを来た褐色肌の女性
大きな黄金の耳飾りをみたところ一般市民ではないようだ…彼女こそジャファーの探していた【ジャスミン姫】で間違いない
『貴方がジャスミン姫ですね?』
背後から声をかければ大きく肩を揺らして物陰からこちらを伺った黒い瞳
「貴方…だれ?」
『私はノラ、貴方をジャファーの元へ連れていきます。大人しくしたほうが安全ですよ』
「ジャファーの手下ね…!」
私に着いてきたハートレスがじりじりと彼女を端へと追い詰める
捕まえられる、そう思ったと同時だった
「ジャスミン!!」
ハートレスを跳び蹴りをし残りのハートレスを建物をなぎ倒して彼女の手を掴む褐色肌の男の姿
「怪我はないか!?ジャスミン!」
「アラジン!」
こっちだ!と砂岩の脇を男女二人逃げていく
『逃がしません!』
二人の後を追ったつもりだったのだが進むにつれて迷路のようなこの町では二人の姿を見失ってしまう
『どこいったんですか…。このままじゃ』
リクを解放してもらえない…!
私は血なまこになって物陰をどかし二人の行方を探した