第9章 アグラバー 前編
宮殿から離れたバザール
その付近で私はジャスミンという女性と魔法のランプというものを探さなければならない
ジャファーとはリクの安全を確保する代わりにジャスミンと魔法のランプをジャファーの元に届けるという約束をした
ソラとカイリの行方はまだわからないけれど…リクはこの世界にいる
今はリクだけでも守らなければ…
「キゥー!」
突然の奇声に耳を傾け声のする方へ足を運べば小さなお猿さんがハートレスに襲われていた
『今助けます!』
ジャファーのハートレスを倒すことになるが関係ない人や動物を傷つけるのは私の良心が疼く
キーブレードをだしてお猿さんを囲むハートレスを背後から攻撃する
『グラビガ!!』
突然私の手から放たれた魔法に驚きつつもハートレスに命中し彼らはハートを浮かばせ消えていった
もう大丈夫だよ、そう視線を送ると私が恐ろしく見えたのか逃げるように去っていった
『怪我もなさそうだしよかった…』
「おいこら!新人!」
バサバサと背後から飛んできた赤いオウム…イアーゴが私の目の前で煩く喚く
「イアーゴ様の目を掻い潜ってサボりとは…ジャファーにいいつけてやる!」
『ご、ごめんなさい!お猿さんがハートレスに襲われていたから…』
「はぁ??猿だぁ!?ジャファーの望みは魔法のランプとジャスミンだ!さっさと見つけ出さないと…」
『わかっています!…ですがここら辺には無さそうです』
「へっ!なんならさっさと次の場所を調べるんだな!あ、あとそれと…アイツには気を付けろ」
イアーゴの声色が急激にかわる
「闇の魔女…マレフィセントってやつだ!あれば本気でヤバいぜ…
このハートレス達を従えていられるのもマレフィセントっていう魔女がジャファーに力を渡したから従えてるんだ!
マレフィセントは鍵穴とかプリンセスで目的どうのこうの言っててジャファーは表面上協力しているが…
あーあの闇の力を思い出すだけで…鳥肌がたっちまうぜ!」
『マレフィセント?』
イアーゴは忙しそうにバサバサと空へ飛んでいった
また新しい言葉…鍵穴、そしてプリンセス…
一体何だ