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【KH】境界線【王国心】

第8章 100エーカーの森 後編





____存在しない世界 



光でも闇の世界でもない…13機関が拠点に置く世界




白い城の片隅で蠢く黄金のハートの集合体…あれこそ13機関の求めるキングダムハーツ


ハートを集めて大いなるキングダムハーツが完成した暁には心を手に入れることが13機関の最大の目的である



そんな13機関を束ねるのは機関No.1のゼムナスという男





謁見の間…白い空間に高い玉座を円型に囲うように並べられておりそれぞれ玉座の高さが違う



その一つにゼムナスは座っていた






目を覚ましたノラは中央でただ周りを警戒し、椅子に座っている彼らは上から眺めた




「えーあんな弱っちいのが闇の王なの!?」


「ディミックス…まぁ言いたいことは分かる」


「ふーん…」




それぞれの反応に耳を傾けながらもこっそりと出口を探していれば「静まれ」とゼムナスの一言が部屋に響いた






「闇の王…お前はノラであるな」




重たい声質が私にのし掛かると同時に視線も降り注いだ




『ここは何処ですか…!それに私は闇の王でもありません…!』



「ゼムナスはお前にノラか聞いている。無駄口を叩くな」




飛ばされてきた斧が私の横を通る


それを横目に見て再び男を睨んだ




『また、脅しですか』


「お前は自分の立場を理解していないようだ」




青い髪に十字の傷が目立つ男が再度手を振り横にあの斧を出現させる


今度こそヤられると私は無意識に警戒すれば突如私の身体からにじみ出る黒いモヤに男達は目を見開いた


 
彼女を守るように現れた母体の様な闇の化身は周りを警戒し彼女を囲う



凄まじい闇の圧力に13機関達はビリビリと肌で危険だと、心がないのに怖いという感情を僅かに感じた



13機関それぞれ武器を手に彼女へ向けるとゼムナスは再び彼らを制した





「…これが真の闇の力!」




高笑いをしたゼムナスに私は勢いよく跳躍して掌に強い闇の力が具現化する


それは禍々しい形をした鍵の剣だった…


…キーブレード



ゼムナスを守るように左右前後から銃弾やカード、投げナイフがノラに激しくぶつかる


が…爆発を帯びた煙の先は闇の化身であった
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