第7章 破れたページ4
○月×日 体調:好調
キングが新しいナイトを紹介した
彼は元々光の世界で生きていた者らしく、闇の力にとても興味をもっている
黒いフードは闇の使者であるハートレスに襲われることを防ぐ為や闇に抵抗する力が備わっているという
そんなひ弱な身体ながらも闇の使いの一員になり、世界を潰したいという彼の黄金の瞳には絶望の色が含まれていた
闇の使いは闇の住人が私を守るために作られた組織である
とくに闇の世界に長く滞在するとなればナイトの身体は持つわけなく私が手を下さずとも闇にのみこまれるだろう…
すると彼は「光の世界に留まる闇の使い」を提案した
ナイトの提案にキングやクイーン、あの面倒くさがりのルークまで乗り私に促す
思わぬ提案と人物に私は眉間に皺を寄せたが光の世界の情報を取り入れたい気持ちもあったため私は彼を受け入れた
頭をひれ伏し私を見つめる瞳は、まるで私のなにかを欲している物欲の目だった
この者は何かを企んでいる