第6章 100エーカーの森 前編
『どうしたのです?あの方達は知り合いではないのですか?』
近くに折れた丸太があったためハートレスと腰をかけた
【…ウラヤマシイ】
『え?』
【ウラヤマシイヨ】
羨ましい…ただその言葉を繰り返し呟くハートレスに私は同じ気持ちを感じたことあると少しだけ言葉をもらした
『私もあの島ではいつもそうだったから…ハートレスの気持ちはすごくわかる』
繋いでいた手が無意識に強くなる
『羨ましいは…寂しいよね』
【サビシイ…ソウダネ、サビシイネ】
ハートレスがぎゅっとノラの腰にしがみつく
その行動もいつかの私が求めていたものと似ていて突き放すことはしなかった
『私達、似ているんですね…』
見た目は違えど本当に家族なんじゃないか?と錯覚してしまうほどこの温もりと感情をかんじて二人は抱き合った