第4章 青い運命の島 後編
完成した絵にソラは石を放りただ絵を見ていた
『伝えなくていいのですか?』
「…今はいい。でもいつかは言うよ…」
二人して絵をみながらソラのカイリへの想いをこれからどうするか話す
ソラは私に振りかえって「今は海の向こうにいくほうが優先だから!」と流石船長を立候補しただけあって決意は固くしていたみたいだ
こうなったソラは意思の強さがある為ノラは口を閉じた
「ノラにはオレを見守ってほしい」
『私、ですか?』
「うん、その、なんというか…ノラは安心感があるというか任せられるというか。いざというときいつも俺の背中押して押してくれるから」
ソラの本音に目を開かせるノラ
「そんな驚く?!」とソラは更に驚いていて「結構俺ノラのこと信頼してるんだけど!」と意を述べた
『そんな大役…私でいいんでしょうか?』
「もー!何度も言わせないでよ!ノラじゃないとダメなんだって!」
ソラはついに立ち上がってノラの肩を揺さぶった
ノラは『わかったわかった』とソラの肩を押し離れて、先程捨てられた石を拾い上げて壁に何かをかきはじめる
「…パオプの実?」
『ただの星です。…私は二人を見守り、二人を繋げる…星になります』
二人の似顔絵の間の真上にひとつの小さな星
それがノラだと言えばソラは嬉しそうに喜んだ
『たとえ離ればなれになっても二人を導く光になりますよ』
ノラは小指をソラへと突きだした
ソラも頷き小指を出せばノラの小指と絡み二人して歌を歌う
______そして、最後には【約束】と。