第28章 ??? 後編
廊下を抜けて階段をのぼり、再び白い廊下を進めば次の扉をみつけた
手に持ったカードを再び見て行ってみようと決意すると「意外とやる気満々じゃない」と女性の声が聞こえて勢いよく振り返る
そこには金髪の女性がいた
しかしその身は13機関と同じ黒いフードを身に纏っている
『…ッ貴方も13機関ですね』
「あーらぁ?覚えてないのぉ?ま、あのときアンタは見世物だったし覚えてないのも仕方ないわねぇ…私はラクシーヌ」
ヴィクセンと同じく上から視線と口角をあげた笑みにキーブレードを手にすれば彼女は大きく笑い声をあげ「私を楽しませようとしてくれるのはありがたいけど」と手を横にふる
「あーんまり道草食べてると貴方の大切なお友達、大変なことになっちゃうわよ?」
『大切な、友達?』
「あららぁ?忘れちゃったのぉ?…ソ・ラ、まさか忘れたとか言わないわよねぇ?」
『…ソラ!ソラがこの城にいるのですか!?』
ラクシーヌの言葉に目を見開かせてソラの居場所を聞くが彼女は「のんのん」と楽しそうに指を振り私の手元のカードを指さした
「会いたいなら、この先カードを使って進んでいくことね」
「じゃあねー」そうヴィクセンと同じように闇に姿を消したラクシーヌ
このカードを使えばソラと会える
私はヴィクセンの言葉を忘れてそのまま扉へ向かうとカードを使い扉を開いた