第26章 忘却の城 序章
キングダムハーツの解放を無事防いだソラとドナルドとグーフィーは闇の世界においてきた王様、リクとノラを探しに再び旅をしていた
黄昏の道中、ソラは立派で禍々しいお城を見つけてはドナルドとグーフィーを呼び入り口へと近づいていく
「(もしかしたらここに…大切な友達が、いるかもしれない)」
ソラだけではなくドナルドとグーフィーもそう思っていたようで入ってみようと再び歩を進めた
扉を開き城へ堂々と入っていくドナルドとソラにグーフィーは「勝手に入っていいの?」と頬をかいた
「探しているひとがいる気がするんだよ」
「えぇ!?王様がいるの!?」
「そう決まった訳じゃないよ、カンだよ!」
ドナルドが腕を組んで嘴を尖らせるとグーフィーは「なぁんだ」と肩を下げて少し落胆していたが、指を口にあてて、ンーと考える素振りをみせた
「…でも僕もなんとなくそんな気がしてたんだよ」
「ほんとか?!俺もだぞ
この城を見たとき俺も感じた!」
ソラがグーフィーとドナルドの言葉に共感して思っていたことを告げた
「…大切な友達が、ここにいる」
胸に手をあててソラは強く感じているとグーフィーは「僕達は気が合うねぇ!」なんて笑っていれば、ソラのフードからジミニーが飛び出して「待ってくれ」と声をあげた
「実は私もなんだ!でもこれは…気が合うということではすまない気が」
「ジミニーも?」
ドナルドが驚きをみせるとジミニーは顎に手を当てた
そんな疑問はグーフィーには関係ないようで微笑ましく笑っては「やっぱり僕達気が合うね!」なんて左右に体を揺らしている
ドナルドはグーフィーの惚けた姿に呆れつつも「ちょっと変だ、調べよう」と提案した
「そうだな」
「……ってえぇ!?行っちゃうの?」
ソラがづかづかと出入口から離れて廊下の奥にある白い扉へと向かっていくのをドナルドは言葉でとめた
「だって調べるんだろ?…怖いのか?」
からかうソラにドナルドはムキになって「そんなことあるものか!」とグーフィーの名前を呼び奥に進もうと指した
対してグーフィは「扉を閉めないと」と丁寧に閉めてから進んでいった