第5章 ご
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京治へ
結婚式、来てくれてありがとう。
それにしても手紙なんて、
本当にいつぶりなんだろう。
小学校の頃は毎日毎日
意味もなく手紙書いてたのが懐かしいや。
あのね、
結婚を機に、ってわけじゃないけど、
京治に言いたい事…じゃなくて、
言わなきゃいけなかった事があるの。
私たちって、
典型的な幼馴染だったよね。
幼稚園から小学校、
中学校までならまだしも
高校まで同じ所に行くなんて、
どんだけ仲良いの、って感じだったけど。
でも私は、京治とずっと一緒に居れて
すごく嬉しかったんだよ。
中学から高校では、いつの間にか
京治はめちゃくちゃモテるようになって…
それでも誰とも付き合わずに
真剣にバレーをしてたよね。
私はそんな京治を見てるのが
一番の幸せだったんだ。
って、伝えたい事は
きちんと伝えないとだよね。