第2章 中編
※ぬるいですがR18です。
暖かさなど感じられない舌先がユーリの身体を這う。
ボロボロの服は剥ぎ取られ、寒さが彼女を襲った。
冷たい床と彼の身体に挟まれ、ゾクリと寒気のようなものを感じる。
「…初めてはもっと優しくして欲しかっただろうけど、面倒だから別にいいよね?」
何がどういいのか分からないが、ユーリは好きにしてくれと抵抗しなかった。
そんな彼女にアーデンは面白くなさそうに口元を歪めると、シリンダーのようなものを片手に持ち、乱雑に彼女に秘部に押し当てた。
一体何を?そうユーリが思った時には、冷たいジェル状の何かが体内に入り込んできた。
「……っ!」
驚いて思わずアーデンに縋るように捕まる。
その身体の冷たさに、彼が人間ではないことを思い知らされた。
いや、私も人間ではないか…
ぐちゃりと水音を鳴らし危惧が離れていく。
ユーリは思わず縋ったままのこの状態をどうしようか悩んでいたが、あっさりと振り払われ距離を置かれる。
その仕草に、少しだけ胸が痛んだ。
ぼんやりとアーデンを見上げていると、膝裏に手を回されて両足を大きく割り開かれる。
間に割り込んできた彼の中心に見えたものから思わず目を逸らす。
ユーリの細い身体を床に押さえつけるようにして、アーデンの身体が乗り上げてくる。
経験はないが知識はあるので、次に来るであろう衝撃を想像し、彼女は身を固くする。
そんな彼女の姿をアーデンは気に留めた様子はない。
「…じゃぁ、頑張ってね」
その言葉に、ここにきて初めて彼女の瞳に恐怖の色が宿った。
それに満足したのか、アーデンは冷たい笑みを浮かべるとその身体を推し進める。
「…ひっ…ぁ…がっ…」
そもそも体格的にいきなり入るはずがない。
しかし彼女の考えを裏切るように、徐々に中を暴かれる。
先ほど使われたジェルの影響か、ユーリは思わず彼を押し返すがまるで意味をなさかなった。
思っていたよりすんなり入るからと言っても、気持ちいいわけではない。
感じるのは痛みと得体のしれない苦しみ。
「ははっ、こんな形で復讐できるなんて思わなかったよ」
汚される気分はどう?
彼の言葉は私の向けられたのか、それとも…
ユーリの頬に、一筋の涙が流れ落ちた。